夏の夕暮れ ...1




S.Nanbu  23 Nov. 2003  El Dorado Lodge




池へつづく小道








数年ぶりに ふらりと近所の野池に出かけた。夏の盛りであったので、夕暮れを選んだ。

着いてみると時間はもう夕方の5時を回っていた。

それでも辺りはまだいくぶん明るかったが太陽は西の山陰に隠れ始めていた。当然、僕はおかっぱりだった。

竿と小ぶりなタックルボックスだけを抱えて野池の土手を登っていく。



そこには数年前と変わらない風景が広がっていた。

池一面に水草が広がり、西日が水面を刺していた。

山間にある野池なので、日の当たらないワンドは、すでに薄暗い。

僕は手始めに小ぶりなPOP-Rを結んだ。

「久々なので」 「無くすと悔しいので」 「重いプラグは水草を拾うので」

理由はいろいろ取ってつけられる。
プラグを結んでいざ岸際に立つ。













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